優れたホームページとは
多くの会社がWeb制作を請け負っています。
しかし有名な会社だから、著名なクリエイターだからといって良いホームページをつくることができるとは言い切れません。
そもそも、良いホームページ、優れたホームページとはどういったものなのでしょうか?以下の3つのポイントに分類されます。
- 「このサイトは見る価値がある!」来訪者にそう思わせる情報がわかりやすく整理され掲載されていること
- 商品やサービスの売上につながる情報が明確化されていること
- サイト内の導線がしっかり成されており操作や閲覧がスムーズであること
ビジュアルデザインの洗練された美しさも重要ですがそれだけではダメなのです。
クライアントから渡された資料をまとめただけの綺麗なデザインが売りですと言う会社も残念ながら存在します。
あなたの会社にとって有形無形の利益につながる提案をしてもらえる制作会社を選ばなければなりません。
それでは実際に問い合わせる相手をどうやって選んでいったら良いのでしょうか?
実際に問い合わせる相手の選定
「Web制作+(地域名)」「ホームページ作成+(地域名)」などで検索してみるといくつもヒットしますが、
あなたが受けたビジュアルの印象や書かれている実績、何よりも掲載されている見積もりなどから安易に絞り込んで決めるのは危険です。
まずは何社かの担当者ときちんと話しをし、面倒でも複数社にアイデアや見積もりを出してもらって慎重に選んでいきましょう。
候補にするかどうかの判断のポイントは以下の通りです。
あなた自身がWebサイトを見た時に惹かれるかどうか、もっと詳しく知りたいと思うかどうか
初めてそのWebサイトを訪問した時、もっと見るか、見るのを止めるかということを3秒以内で判断すると言われています。
あなたに対して自分自身を訴求できない業者があなたの訴求はできません。
知りたい情報に少ない手順でアクセスできるか
Webサイトを検索している人は「こういうことを知りたい」という目的があります。
その人が想定していることを先回りして提示することができないのであれば、それは効果的なWebサイトとはいえません。
実績のページに制作フローや説明が表記されているか
実績のページには、ただ「こういうWebサイトを作りました」という結果報告だけ貼り付けてあるのではなく、個々の説明がなされている業者を選びましょう。
制作した意図や制作フロー、そして公開後の効果や結果まで書かれていればベストです。
効果・結果まで提示できているということは納品後のフォローができているということだからです。
まずはこの3点で判断してみてください。
簡単に言うとあなたを魅了し、あなたへ会社の持ちうる力をまっすぐ訴求できた会社、その会社に制作依頼するのが確実だということです。
実際に問い合わせてみよう
問い合わせ先について、いくつか候補を挙げたら、何社かにアイデアを出してもらって比較検討しましょう。そのときのチェックポイントとは…
- 要件のヒアリング
- ヒアリングをもとにして、効果を上げるための提案(コンテンツ・サイト構成など)
- デザインのラフ確認
- デザイン確認(原稿・素材の受け渡し)
- 制作(原稿・素材の受け渡し)
- 検収
- 納品
などがあります。
どの時点で契約になるのかは会社によって変わるかもしれませんが、おおむねどの業者も「4.デザイン確認(原稿の受け渡し)」の時点では契約しているはずです。
「3.デザインのラフを確認するまで」をチェックポイントとしましょう。
実際に発注してみよう
自社にとっての利益につながる提案をしてもらえる企業の見分け方とはどんなものでしょうか?
<1.要件のヒアリング時>に、意見を出してもらえるか
知識のない営業マンが担当になった場合、要望をただデザイナーに伝えるだけの伝書鳩である確率が高いです。
依頼者側の要求に対して意見もなければ提案もしてもらえず、直接デザイナーとやり取りした方がはるかに良いという状況になるでしょう。
その営業担当の給料も料金に含まれている訳ですから、余分に費用が上乗せされていると思って良いでしょう。彼らに窓口をさせている会社は避けた方が懸命です。
またヒアリングの内容がデザインについてばかり、見た目や印象ばかりの場合も注意してください。
<2.提案時>に効果を上げるための提案をしてもらえるか
Webサイトを作っても、見込み客に来てもらえなければ意味がありません。
来ても見ずに立ち去られたら意味がありません。反応がなければやはり意味がないのです。
Webサイトへの誘因からゴール(お問い合わせや来店誘致など)のシナリオをちゃんと説明してくれる会社を選択しましょう。
もちろん説明通りに行くかどうかは実際に稼働しないと分かりませんが、それはサイト運営しながら修正すれば良い話です(費用は掛かりますが)。
サイトへの見込み客の誘因の手法として、SEOやPPC広告の提案しかない会社は、要するにその点を考えていないと言っているのと同義なので、そういった会社には注意しましょう。
SEOやPPC広告はユーザーが検索するということが前提です。
言い換えると見込み客が検索してくれない限り、Webサイトの訪問者は増えないということ。
SEOやPPC広告を提案された場合、「いつ」「どれだけの」「どんな人が」「どんなキーワードで」検索する見込みがあって提案しているのか突っ込んでみてください。
しどろもどろになるならその業者は候補から外すのがベターです。
<3.デザインのラフ確認時>に、実際の環境で見せてもらえるか?
ラフデザインを提示する際にプリントされたものを出してくる会社は止めましょう。
WebサイトはPCのディスプレイやタブレット端末、スマートフォンなどで見る物です。
プリントして見るものではないからです。
印刷機で色も変わりますしファーストビュー(ページを表示した際に、ブラウザに表示される領域)ではどこまで見えるか、端末が変わるとどう見え方が変わるか、そういったことはプリントされたものではわかりません。
<4.デザインのラフ確認時>に、デザインの説明をしてもらえるか?
デザインとは、訴求したい情報を効果的に提示するため色や形を活用したり配置を工夫することです。
ラフ段階であっても色、配置、フォントの種類や大きさなどデザインの意図やねらいなどがそこにはあるはずです。
それがないのは意図されたデザインではなく、ただお洒落な形を貼りつけただけのものです。目的をもったデザインをつくり説明をきちんとできない会社は避けましょう。
避けた方が良いケース
以下に該当する場合は、発注前によく検討する必要があります。
画面無意味な動きがある。自社の技術力アピールが目立つサイト
制作会社のWebサイトのなかには無意味に自社の技術やセンスをアピールするような制作物しか作らない会社もあります。
状況によりけりですが、デザイン・技術以外のことがWebサイトから分かりにくいというサイトはスタートアップには不向きな場合が多いです。
Webサイトが時代遅れなデザイン
最新のデザインや流行を反映したものが良いと言っているわけではありません。
しかし会社として「できない」と「やらない」の間には天と地ほどの差があるのです。
同じ制作者が昔ながらのやりかたで同じようなパターンを制作し続けている会社は要注意です。
例えば、ページの幅が極端に小さい、行間がやたら狭いサイトなどです。
ディスプレイの解像度が大きくなるのに伴ってページの幅やフォントサイズを大きくする傾向があります。
ただブランディングのために文字を小さくしている場合もあります。
過去に制作したデザインが全部同じパターン
ユーザーインターフェースの関係上、メニューがページ上部か左に来るのは仕方がありません。
しかしコンテンツの配置などすべてが同じようなパターンなのはテンプレートに流し込むだけのやっつけ仕事しかしていないか、デザインの引き出しが極端に少ないかという会社です。
「イニシャルコストゼロ」を連呼するリース業者
最近はWebサイトのリース業者は減りましたが、詐欺の可能性が大きいです。
「イニシャルコストゼロで作成できます。保守管理費用を〇年間、毎月×万円いただきます」という契約を行い保守の必要もないサイトの料金を払い続けさせたり実際には何もしなかったりという業者です。
リースだと一度契約すると解約ができません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
ホームページ制作会社を選ぶときには、まず、製作会社の種類を検討する。
その後、費用や要件に沿って、多くの会社を比較検討して決める。
これが鉄則です。迷ったら、是非相談してくださいね。